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2021年8月8日(日)
『つれづれティータイム』


ニャーコ
「ごきげんようッス!
このコーナーはゲストと一緒に
お茶会を楽しむ委員会活動ッス!」
クロム
「今回はニャーコさんがご一緒ですね。
メイドさんが居るお茶会って、
なんだか本格的な雰囲気…」
ニャーコ
「まぁ、給仕するのはクロリンなんスけどね!」
クロム
「執事服でも着てくればよかったですかね」
ニャーコ
「あー、似合いそうッス。
その時はニャーコはドレスを着るッスよ。
お嬢様とお呼び!」
クロム
「お嬢様、そろそろゲストの方も
ご紹介しようと思うのですが…」
ニャーコ
「おーっほっほ、よろしくってよ!
クロリン、頼みましたわ!」
クロム
「それでは、ゲストの方どうぞ~!」
神木
「ごきげんよう。
動物の国からやってきたお嬢こと
神木ですわよ」
クロム
「本日は神木さんにお越しいただきました!
神木さんとお喋りするのは初めてですが、
そんな喋り方でしたっけ…?」
神木
「お嬢様が集まる会と聞いて
私も意識してみたの。どうだった?」
ニャーコ
「神木お嬢、まじエレガントッス!」
神木
「ニャーコお嬢もまじエレガントだわ。
わんだほー」
ニャーコ
「わんだほーっ!
ひゅー!」
クロム
(エレガント…?)
ニャーコ
「神木お嬢は、このサイトの開設期の頃から
居る大先輩ッスよね」
神木
「そうね…。そうは言っても、
登場回数も少ないし、そんなに
目立つものではないけれど」
クロム
「最近は登場作の『みるくとご神木』の
アツマール版(ブラウザ版)も出たじゃ
ないですか」
神木
「これでみるく達の知名度が少しでも上がれば
嬉しいわね」
ニャーコ
「神木お嬢の知名度じゃなくて?」
神木
「私は目立つのは苦手だし、別にいいわ。
今日もどうしてお茶会に呼ばれたか
不思議なくらいで…」
クロム
「お茶会にお呼びしたのは、神木さんが
紅茶をお好きだという噂を聞いたからですね」
ニャーコ
「紅茶のために、わざわざ天界まで行ったって
聞いたッスけど本当ッスか!?」
神木
「あれはエキセントリックで刺激的な
ひと夏の戦いだったわ…。
今回は天界産の紅茶をお土産に持ってきたわよ」
クロム
「うわっ、すごい!
ありがとうございます!
どことなく茶葉が輝いて見えます」
ニャーコ
「これはSSRのアイテムッスよ…。
アレクシア様にもお裾分けしていいッスか?」
神木
「いいわよ。
私にとって天界は身近なものだから」
クロム
「さすが神の木と
呼ばれるだけある…」
ニャーコ
「神木お嬢は名前は無いんスか?」
神木
「名前…。考えたことがなかったわね。
私、ごくごく普通の木だし」
ニャーコ
「ごくごく普通の木は
人の姿をしていないし喋らないッスよ」
神木
「細かいことを気にしていたら
ハゲるわよ」
クロム
「これって細かいことですかね…?」
ニャーコ
「神木お嬢の住む世界は
動物さんも喋るし、木が喋るのも
きっと普通のことなんスね…」
クロム
「なるほど…?」
ニャーコ
「神木お嬢については、おいおい詳しく
聞いていくとしてまずは紅茶を頂きましょうッス!」
クロム
「それもそうですね。
今日はお菓子にプリンも用意していますよ」
神木
「プリン!!」
ニャーコ
「それじゃあ、いただきまーす!
ごくごく…なにこれ、うまっ!?」
クロム
「こ、これが天界の紅茶…!
豊潤な香りと、少し甘めでまろやかなお味…」
神木
「そう?
頑張ってシルバーニードルズと
戦ってきたかいがあったわね」
クロム
「た、戦う?」
神木
「知らないの?
紅茶の茶葉は品質が良いものほど
凶暴で強いのよ」
ニャーコ
「…なんか、ニャーコ達が知っている茶葉と
違う気がするんスけど」
神木
「細かいことを気にしていたら
ハゲるわよ」
ニャーコ
「そっかぁ…」
クロム
「僕たちの世界でも
野菜が攻撃してきますし、
そういうものなんでしょうね…」
神木
「野菜が攻撃?
それは不思議なことね。ビックリだわ」
クロム
「えぇ…、
そこはビックリしちゃうんだ…」
ニャーコ
「細かいことを気にしていたらハゲるッス。
気を取り直して、プリンも食べましょうッスよ」
クロム
「今日のプリンは
アレクシアさんのお屋敷のシェフに
作っていただいたものです」
神木
「もぐもぐ…。うん、おいしい!
柔らかめのプリン、はじめて食べたけど
これはこれで良いものね」
ニャーコ
「おや?
神木お嬢は固めプリン派だったッスか?」
神木
「同居しているデーモンが作ってくれるのが
固めのプリンなの。みるく達が食べたときは
家庭的なプリンの味って感想を言ってたわね」
クロム
「デーモンさんが家庭的なプリンを作るって
すごい世界観ですよね…」
ニャーコ
「魔物のデーモンはこっちの世界も居るッスけど
かなりゴッツいし怖いッスよ…」
神木
「こちらの世界のデーモンも
見た目は強面だけど、心は優しいわよ。
いつも私を守ってくれるの」
ニャーコ
「おおっ!
神木お嬢のナイト様ッスか!?」
神木
「ナイト様…。
そういう表現もあるのね。
お嬢ポイントが高くてナイスだわ」
クロム
「お嬢ポイントとは一体」
ニャーコ
「守ってくれる男の人が居るって
全世界のお嬢の憧れッスねぇ~」
神木
「うふふ、そうね。
デーモンは私にとって
とても大切な相手なの」
ニャーコ
「ひゅー!ひゅー!
もしかして付き合ってるんスか!?」
神木
「恋愛はよく分からないわね…。
私、ごくごく普通の木だし」
ニャーコ
「なるほど~…?」
クロム
「僕たちは、ごくごく普通の木っていうのが
よく分からなくなってきましたね…」
ニャーコ
「普通ってなんだっけなぁ…」
神木
「哲学的な問いね。
難しいことを考えるのは苦手だわ」
ニャーコ
「うんうん、難しいことを考えるのは
クロリンに任せるッスよ」
クロム
「僕も脳筋って言われてるので、ちょっと…」
ニャーコ
「みんなアホだったか~」
神木
「せっかくだし、アホらしい会話でもしましょうか。
私は願いを叶える神木の精霊なんだけど、
2人は叶えたい願いってある?」
ニャーコ
「えっ、まさか叶えてもらえるんスか!?」
神木
「私の営業はそんなに安いものじゃないわ。
今回は聞いて面白がるだけだけよ」
ニャーコ
「ですよねー」
クロム
「ニャーコさんは何か叶えたい
願いがあるんですか?」
ニャーコ
「アレクシア様みたいに
優雅なレディーになりたいッス!」
神木
「ニャーコお嬢は今のままでも
じゅうぶん魅力的だと思うけれど」
ニャーコ
「きゅん…!
こ、これが恋…!?」
神木
「私に惚れたら火傷するわよ」
ニャーコ
「きゃー!
神木お嬢~!!」
クロム
「謎の百合営業が始まっちゃった…」
神木
「百合に挟まる男性は燃やされると
聞いたことがあるわ。
クロリン、火には気をつけてね」
クロム
「は、挟まる気は無いので…」
ニャーコ
「クロリンはBLだから大丈夫ッスよ」
クロム
「それもちょっと違いますけれどね!?」
神木
「BL?
クロリンの願い事は恋愛関係かしら」
クロム
「い、いえ、別に…。
願うとしたら、世界平和とか、
そういうのですかね…」
神木
「スケールが大きすぎるわ。
やりなおし」
クロム
「えぇ…」
ニャーコ
「クロリン自身の願いごとはないんスか?
誰かと仲良くなりたい、とか…」
クロム
「あー…。
それなら、弟から好かれたいです」
神木
「弟と仲が悪いの?」
クロム
「仲は悪くないと思うんですけど、
弟はすっごくツンツンしてるんですよね。
お兄ちゃんは寂しいです」
ニャーコ
「反抗期ッスねぇ。
ここはプリンで懐柔作戦でいくッスよ!」
神木
「一緒に天界の紅茶もどうぞ。
きっとクロリンの弟もイチコロよ」
クロム
「この2つを持っていたら
お兄ちゃん大好き!って言ってくれますかね」
ニャーコ
「間違いないッス!
兄弟BLが始まるくらいに
好感度爆上がりッスよ!」
クロム
「やっぱり反抗期のままでいいや…」
ニャーコ
「あれぇ!?」
クロム
「神木さんは叶えたい願い事はありますか?」
神木
「私?
そうね…。あえていうなら、
世界征服かしら」
ニャーコ
「!?」
クロム
「!?」
神木
「冗談よ」
ニャーコ
「び、びっくりした…」
神木
「世界征服なんてしても
経営が面倒くさいものね」
クロム
「問題はそこですか!?」
神木
「世界征服や億万長者を願って
私のところに来る人たちが多かったから
魅力的な願いなのだろうと思ったのだけれど」
ニャーコ
「実際、そういう願いも
神木お嬢は叶えられるんスか?」
神木
「ささやかな手助けくらいはできるけど、
みんな願いを叶える前にデーモンに倒されて
散っていったわね」
ニャーコ
「神木お嬢のナイト様が
活躍してる…!」
クロム
「願い事を叶えてもらうにも
強さが必要なんですね」
神木
「クロリンも挑戦してみる?」
クロム
「じゃあ、また美味しい紅茶を飲みたくなったときに
挑戦しに行きます」
ニャーコ
「紅茶を手に入れるのも
大変なんスね…」
神木
「そのときは一緒に
シルバーニードルズと戦いに行きましょう」
クロム
「勇者シリーズもついに
天界進出か~」
ニャーコ
「紅茶のために天界へ…って、
レスト達は着いて来てくれそうにないッスけどね」
クロム
「レストさんもフォッグもノリが悪いんですよ。
人生なんてノリと勢いの連続なのに」
神木
「なかなかにエキセントリックな生き方ね…。
そういうの嫌いじゃないわ」
ニャーコ
「ノリと勢いで失敗しないように
気をつけるんスよ…?」
クロム
「危険なことはしないように
しているので大丈夫ですよ」
ニャーコ
「紅茶の茶葉と戦うのは
危険なことじゃないんスか」
神木
「紅茶の茶葉に
危険もなにも無いと思うわ」
ニャーコ
「い、いきなり正論を…!?
確かに普通の茶葉はそうだけども!」
クロム
「ニャーコさんにも納得していただけたところで、
おたより読み読みタイムに移ろうと思いまーす」
ニャーコ
「なにも納得はしていないッスよ!?」


コーヒー派ですか?紅茶派ですか?
よければその理由も知りたいです

神木
「コーヒーも良いわね。
天界に行ったときは紅茶とコーヒーの
戦いで心を悩ませたものよ」
ニャーコ
「な、なんスか、その戦い…」
神木
「プリンには紅茶も合うけど、
コーヒーも合う。そういうことよ」
ニャーコ
「答えになっているようで
なっていない…」
クロム
「僕は紅茶派ですね~。
コーヒーは苦くてちょっと」
神木
「お砂糖やミルクを入れてもダメ?」
クロム
「コーヒー牛乳でも苦いです」
ニャーコ
「それはよっぽどッスねぇ…。
ニャーコはコーヒー派ッス。
毎朝コーヒーを飲んで目を覚ますッスよ」
神木
「あら、ニャーコお嬢は大人な感じね。
さすがエレガントだわ」
ニャーコ
「ブラックでも平気で飲めるッスよ。
ニャーコ、大人ッスから!」
クロム
「すごいなぁ…。
紅茶もストレートで飲んでますもんね」
ニャーコ
「クロリンは、ちょっと砂糖を
入れすぎだと思うッスけどね…?」
クロム
「今日は控えめに角砂糖3つしか
入れていないですよ」
ニャーコ
「じゅうぶん多いッス」
神木
「私もどちらかというと甘党で苦いのはダメだから、
紅茶派かしら。ジャムを入れて飲むのも好きよ」
クロム
「天界に素晴らしいジャムも
あったりしませんかね?」
神木
「あるかもしれないわ。
クロリンと私のコラボ作は
『みるくと天界の美味しいジャム』に決まりね」
ニャーコ
「ジャムも茶葉みたいに襲ってくるのかなぁ…」


クロムちゃんかわいい
メイド服似合いそう

ニャーコ
「なるほど。
クロリンは執事服じゃなくて
メイド服で給仕してくれるってことッスね?」
クロム
「なんでそうなるんですか」
神木
「私もニャーコもお嬢だから
クロリンがメイドになるしかないわよね」
クロム
「ど、どういう理屈ですか…。
それなら別に執事で良いと思いますけど」
ニャーコ
「メイド服のほうが
可愛いッスよ」
クロム
「僕は男ですよ。
可愛さを求めないでください」
神木
「……?
クロリンは勇者シリーズの
ヒロインだって聞いたわよ」
クロム
「誰に聞いたんですか、それ!?」
ニャーコ
「勇者シリーズのヒロインは誰だ論争は
色々な派閥に分かれてるッスからねぇ…」
クロム
「そんなの初耳なんですが」
ニャーコ
「フィオナ派とミミック派、
フォッグ派とクロム派の4大派閥が有名ッスね」
クロム
「ちゃんとした女性が1人しか居ない…!」
神木
「クロリン、がんばってね。
真ヒロインに選ばれるように応援してるわ」
クロム
「別にヒロインは目指してないので
応援しなくていいですよ!?」
ニャーコ
「神木さんのところは
みるくちゃんが女主人公ッスけど、
誰がヒロインなんスかね?」
神木
「そうねぇ…。
ウイス様かしら」
クロム
「どうして男性がヒロインに
選ばれがちなんですか!?」
ヒロインはニナさんで良いじゃないですか」
神木
「ニナはヒロインっていうよりは
ヒーローなのよね」
ニャーコ
「神木お嬢はどうッスか?」
神木
「私はモブだから」
クロム
「ゲームタイトルにまでなるモブ…?」
神木
「縁の下の力持ち。
そういう存在に憧れるの」
クロム
「ああ、確かにそれは良いですね。
僕もそういう存在になりたい…。
そうだ、モブになろう」
ニャーコ
「いや、クロリンは
ヒロインなんで」
神木
「私たちはヒロイン投票でクロリンに
入れてるから、モブになんてなっちゃダメよ」
クロム
「なんですかそれ!?
ヒロイン決定戦みたいな投票が
どこかで行われてるんです…?」
神木
「それはもう、天界で」
ニャーコ
「暇を持て余した神々の遊びッス」
クロム
「天界って怖いところだな~」
ニャーコ
「ヒロイン決定戦で1位に選ばれた人が
メイド服を着ます!
皆様、クロリンに清き1票を!」
クロム
「本人の意志を置いてけぼりで
選挙活動しないで」
神木
「今度の天界コラボ企画には
メイド服で来てね。楽しみにしているわ」
クロム
「天界に行くの、やめておきます」
ニャーコ
「次回のコラボ企画が煮詰まってきたところで
お茶会終了のお時間もやってきたようッス」
神木
「みんなで優雅にお茶会をして
お嬢様になった気分で楽しかったわね。
紅茶とプリンも美味しかったし…」
クロム
「楽しんで頂けましたなら良かったです。
神木さん、なにか告知とかはありますか?」
神木
「そうねぇ…。
今度はクロリンと天界にジャムを探しに行くから
どうぞよろしくね。メイド服着用よ」
クロム
「ウソの告知はやめてください」
ニャーコ
「神木お嬢もメイド服着用ッスか?」
神木
「私はお嬢だから
ドレスを着て行くわ」
ニャーコ
「お嬢とメイドの大冒険ッスね!」
クロム
「それならニャーコさんが
行ってくれば良いじゃないですか…」
ニャーコ
「ジャムと戦うだなんて
わけのわからない状況、
ニャーコは勘弁ッス!」
神木
「きっと活きのいいビッチビチに跳ねるジャムが
私たちを待っているわ」
クロム
「ビッチビチに跳ねるジャム…?
ちょっと気になってきた」
ニャーコ
「では、本日の『つれづれティータイム』はここまでッス!
おたよりもありがとうございました~」
神木
「またいつか会える日まで」
クロム
「僕がメイド服を着ることは
ないですからねー!」


いつも拍手パチパチありがとうございます!
次回は『おしえてラズワルドくん』の予定です。