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【あらすじ】
ある日、荒廃した世界に呼ばれた女神さま。

世界を豊かにしようと、さまざまな知識を外の世界に――
皆さんに求めました。

しかし、知識だけではまだ、
世界になにも増やすことができません。

豊穣の女神
「よし! おたよりで教えてもらったものを、
ほかのみんなに探してきてもらおう!」

こうして、女神さまから無茶振りされた人たちによる、
日本への異世界転移の旅が始まったのでした。


おたより投稿ページ (ゲームにコメント記載やmondでも可)

● ノボロギク  ● 彼岸花
● 紫陽花  ● ホタルブクロ
● ヒメジョオン ● スミレ
● イヌホオズキ ● ネモフィラ

ノボロギク
キク科
花期:ほぼ1年中
生育地:人里(畑、道ばた、空き地)

ラジオ掲載しました
ヨーロッパ原産で明治の初めに渡来した帰化植物。
綿毛がぼろくずのように見えるので、
「野に咲くボロギク」という意味でノボロギク。

黄色の筒状花だけが集まった頭花で、
つぼみのように見える花が特徴。
クロム
「見知らぬ地で見知らぬ花を
見つけよというミッションをいただきました!」
フォッグ
「最悪だ…。
しかも、なんで一番詳しそうな
レストが不在なんだよ」
クロム
「ラジオの収録で忙しいそうです」
フォッグ
「知らね~!」
クロム
「僕たちが探す花は
ノボロギクというそうですが…。
どこにありますかね?」
フォッグ
「おい、ごくごく自然に
図書館に入ろうとするな。
そこに花はねぇよ」
クロム
「だ、だって、異世界の本が
たくさん並んでいるんですよ!?
これは行くしか…」
フォッグ
「はいはい、
じゃあ向こうの道を探しに行こうか」
クロム
「わーん!
フォッグ、引っ張らないでください~!!
本~!!!!」

彼岸花
ヒガンバナ科
花期:秋
生育地:線路際、土手、墓地

ラジオ掲載しました
中国原産の球根植物。
秋の彼岸の頃に咲く。
根には有毒成分が含まれている。

死人花、幽霊花、捨て子花など不吉な別名が多くあるが、
曼殊沙華という別名はサンスクリットで「紅い花」の意。
おめでたい兆しとして天から降ってくる四華の一つ。
幽霊ちゃん
「幽霊花といえば、
やっぱり私が適任だよね~!」
ニャーコ
「墓地に咲くお花っスか…。
なんだか怖いッスね…」
幽霊ちゃん
「じつは人間の血を吸って
真っ赤な花を咲かせていたり…?」
ニャーコ
「ひぇぇ!?」
幽霊ちゃん
「なーんてね。
この世界は魔法も無いらしいし、
魔物もいないし、きっと普通の花だよ」
ニャーコ
「驚かさないでほしいッス!」
幽霊ちゃん
「ところでさ、ジャパニーズホラーって
面白いらしいよ! フジヤマでニンジャが
ハラキリしてゲイシャと皿を数えたりとか!」
ニャーコ
「なんかそれ、
いろいろ間違えてる気がするッス」

紫陽花
アジサイ科
花期:5~7月
生育地:花壇、庭園など

ラジオ掲載しました 
藍色の小花が集まって咲くという意味の
「あづさあい(集真藍)」が語源という説がある。

園芸品種のルーツは、江戸時代に
ヨーロッパに渡った自生種。
長崎に滞在したドイツ人医師シーボルトが
帰国する際に持ち帰った。

日本で青系アジサイが多いのは、
土壌が弱酸性のため。
アルカリ度の高い土壌では赤系になる。
アレクシア
「ここが日本…。
美しい花がありますのね」
ラズ
「日本庭園も良いね。
ここに触手を生やしてみたいな!」
アレクシア
「えっ、いや、それはちょっと…。
深刻な環境汚染…」
ラズ
「あっ、向こうにいろんな
紫陽花が売ってるよ」
アレクシア
「まぁ、素敵ですわ!
こんなに種類があるんですのね…。
わたくしのお庭にも植えてみようかしら?」
ラズ
「これ、魔王城の庭師にも
渡してみようかな」
アレクシア
「じゃあ、魔王城でも紫陽花を
楽しめるようになるんですのね!」
ラズ
「触手とかけ合わせて品種改良した
新たなる紫陽花…、楽しみだね!」
アレクシア
「改悪はおやめになって!?」

ホタルブクロ
キキョウ科
花期:6~7月
生育地:丘陵、山野

ラジオ掲載しました
梅雨の時期に咲く山野草。
釣り鐘型の花をいくつもつける。

ホタルブクロの名前の由来は、
花に蛍を入れて遊んだからという説と、
花のかたちが火垂る(提灯)に
似ているからという説がある。


花言葉は「正義」「忠実」「貞節」
教会の鐘の形に似ている
花の姿からきている。
行商人
「ホタルブクロをモチーフにした
魔導具を作ったら売れそうじゃない?
魔法石のランプとか、魔物よけのベルとか」
ヒスイ
「確かにかわいいだろうけど…。
行商人さん、せっかくの異世界の
お花くらい純粋に楽しんだら?」
行商人
「純粋に楽しんで
商売のこと考えてるわよ」
ヒスイ
「うへぇ…。
あ、シロツメクサも咲いてるよ。
花冠、私たちも作ってみる?」
行商人
「あたし、花冠は作ったことないのよねぇ。
どうやるの? 商品のアイデアはある?」
ヒスイ
「私も昔、友だちだった子に1回
習ったきりだから、うまく作れるかどうか…。
商品のアイデアは知らないわよ」
行商人
「聖女さまってゾンビ以外にも
友だちいたのね。びっくり」
ヒスイ
「むむむ、失礼な!
ゾンビの友だち、最高でしょ!?」
行商人
「怒るとこ、そっち?」

ヒメジョオン
キク科
花期:6~10月
生育地:空き地、道ばたなど

ラジオ掲載しました
明治維新前後に持ち込まれた
北米原産の一年草。

よく似たハルジオンという野草があるが、
こちらは大正時代に帰化した。

ハルジオンは漢字で「春紫苑」で
春に咲く紫苑という意味だが、
ヒメジョオンは「姫女苑」で
小さい女苑(中国の野草)という意味。
マーク
「うおー! この世界、
わけわかんないものばっかりあるッス!
おもしれ~!」
ロレッタ
「マーク、はしゃぐのは良いけど
迷子にならないでよ?」
マーク
「おっ、さっそく
おたよりの植物、
見つけましたよ!」
ロレッタ
「あ、本当だ。でも、これ
ハルジオンと間違えているような…?
判別が難しすぎる…」
マーク
「ロレッタ先輩!
この肉めちゃくちゃ
うまいッスよ!」
ロレッタ
「ちょっと、まだ植物の調査は
終わってないわよ!?
なに買ってるの!?」
マーク
「向こうにも食べ物が
いっぱい売ってる店がある!!
すげえー!!!」
ロレッタ
「も~!!
待ちなさい、マーク!!
私も食べたいから一緒に買うわ!」

スミレ
スミレ科
花期:3~6月
生育地:山地、草地、土手、道ばたなど

ラジオ掲載しました
万葉集にもスミレを詠んだ歌があるほど
昔から日本で親しまれている。

花の後ろに突き出る距がスミレの特徴。
日当たりが良い場所を好む。

茎を伸ばすか伸ばさないかで
無茎種と有茎種に大別される。

いずれも地上部が枯れても、
地下茎が生きていて越冬する多年草。
リサ
「スミレっていろんな花があるけど、
どれを持って行ったらいいのかな?」
レスト
「見つけたもの全部?」
リサ
「そんなにいっぱいスミレ植えたら
スミレ王国になっちゃうよ」
レスト
「多分それでも
女神さまは喜びそ…、
……ひぇっ」
リサ
「レストお兄さん?
どうしたの?」
レスト
「ああ、いや、周りから
不審者を見るかのような目を
向けられている気がして…」
リサ
「それ、エリックも
いつも同じこと言ってる」
レスト
「エリック、大変なんだな…。
今度会ったときは優しくしてやろう…」

イヌホオズキ
ナス科
花期:8~11月
生育地:道ばた、畑、草地など
有毒植物だが漢方にも使われる。
古い時代に日本に入ってきた。

別名バカナスとも呼ばれる。
別名すらも可哀想だ…。

深く5つに裂けた6~7mmの
星型の白い花をつける。

実は、緑から黒に熟すが、
光沢がないのが特徴。

よく似た植物にアメリカイヌホオズキがあり、
こちらの実は光沢があって茎が細く、
花は白か淡い紫になる。
ニャーコ
「イヌ…」
アレクシア
「ニャーコ、
どうしたの?」
ニャーコ
「どうせならネコって名前が良かったッス。
ネコホウズキ、かわいいじゃないッスか」
アレクシア
「かわいいけど…。
それなら、ヒョウのほうが良いんじゃ
ないんですの?」
ニャーコ
「あっ」
アレクシア
「あなた、自分はネコじゃないって
いつも怒ってるのに、ついに認めて…」
ニャーコ
「ち、違うッス!
ただ、同じネコ科としての仲間意識で
ネコホウズキって言っただけッス!」
アレクシア
「うんうん、そうよね。
やっぱりネコですわよね。
ずっと、そうだと思ってましたの」
ニャーコ
「からかわないでくださいッス、
アレクシア様~!!」

ネモフィラ
ハゼリソウ科
花期:3~4月
生育地:花壇など
北アメリカ原産で、明治時代に
観賞用として渡来した。
(文献によっては大正という記述もある)

北米カリフォルニア原産の一年草で、
英名はベイビーブルーアイズ。

青い花色を赤ん坊の瞳にたとえた
名前である。かわいい。

葉に唐草模様のような
羽状の切れ込みがあるため、
和名では小紋唐草、もしくは
瑠璃唐草と呼ばれる。

草丈は15~20㎝ほど、
茎は枝分かれして横に広がる。
花が満開になると、まるで
青空のカーペットのよう。
クロム
「あっ、レストさんが好きなお花」
レスト
「幼馴染が好きな花だっただけだよ。
なんか、俺=ネモフィラのイメージになってない?」
フォッグ
「花には詳しくねぇけど
お前の影響でネモフィラだけは覚えた」
クロム
「ネモフィラを見ると
レストさんの顔が脳裏にチラつきます」
レスト
「じゃあ俺が好きな花ってことでいいよ、もう…」
フォッグ
「それにしても、まさか
異世界の公園でネモフィラの
花畑を見ることになるとは…」
レスト
「ここまでたくさん咲いてると圧巻だよね。
実家の近所に咲いてたやつは、もっと
しょぼかったような記憶があるな」
クロム
「えぇ…。
そんなこと言ったら幼馴染さんが悲しみますよ」
レスト
「異世界のネモフィラ、最高だな。
空に向かってドヤ顔ダブルピースしてやろう。
…ぎゃー!鳥のフン落ちてきた!」
フォッグ
「なにやってんだ、お前…」